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ほんよみきろくいくよ!
「エドワード・W・サイード発言集成 権力、政治、文化 上・下」サイード先生著
最初読み始めたときは「なにこの文学要素入り乱れる自信たっぷり口調…読みにくっ!」と思ったけど、読み進めていくとのめり込んでいく感じ。上はそんな感じで、下はパレスチナ問題に言及したものが多い。
こんなかでついったでも呟いていたけど「私は未来には楽観的です。やがてパレスチナに平和は訪れます」という発言が印象に残っている。サイードさんはイスラエルアメリカ側だけでなくパレスチナ側にも批判の手を緩めない現実主義者でいらっしゃったけど、これには驚いた。だって言ったら理想だぜ。中東に平和は永遠に訪れないとそう口にする人もいるのに。
だがそういう理想が俺は好きだ。信じなきゃ始まんない。だから俺も信じる、必ず平和は訪れる。
それとこの本の話を出したらドイツ語の日本人先生とちょっと意気投合した。亡くなってるんだよなあサイードさん…惜しいなあ。
「シモネッタの男と女」田丸公美子
パーネ・アモーレに続く同じイタリア語通訳の方の本。この人の書くことちょうおもしろいんだよ!!!ふつう私は著者くくりよりも内容とかタイトルで本を選ぶんだけど、この人は気にいって読みたいと思っている人のひとり。上のサイードさんもそう。
タイトルの通り日本人イタリア人さまざまな男女のお話が載っています。いちばん印象に残ってるのはジョヴァンノさんかな名前ちょっとうろ覚えだけど。ろくでなしの父親を反面教師に完璧な父親になったけど結局家族を失った、って感じの人。田丸さんの書き口はアイロニックで優れた観察眼を持っていて、それでなお愛を感じる。
ロシア語通訳の米原さんへの追悼文が一緒に載っています。最初これで米原さんがもう亡くなっているのを知って衝動的に買った。冴えわたる語りのセンスでつづられた文章の中でこの章には強い悲しみと哀悼が滲んでいた。電車の中で読んでたのに泣きそうだった。「わたしが守ってあげるから」。好きだこの人。もっと読みたい。
明日から大学とか頭おかしいんか。がんがる。
冬休み中のほんよみ記録行くよ。
「不実な美女が貞淑な醜女か」米原万理
この方…もう亡くなってるって今日知った…まさかだろ…人って本になって何十年も生きるんだな
「ハーフ・ザ・スカイ 彼女たちが世界の希望に変わるまで」 ニコラス・D・クリストフ、シェリル・ウーダン
世界のあらゆる不合理を被ってる女性の話。思えば私も女性で黄色人種っていうハンディを背負っている、らしいよ。しかしなあ前ボランティア先で在日外国人の人らの中で混じってたら国籍とかどうでもいいなとか思えてくるよ。関係ない。おっとこれは女性問題の話だった
「マゾヒズムの発明」ジョン・K・ノイズ
哲学コーナーで一際目を引いた一冊。マゾッホさんとかフロイトさんとか大活躍。あとドイチュさんとか。毛皮のヴィーナス読みてー
あ…れ…?もしかしてヘタリア小説3カ月更新して…ない…?
迂闊だった
ヘタ小説ネタ案をちょちょっと
・兄さんの左目の見るものが見えるようになった「冷たい左目」
・やっぱり英にょ仏長編「フランシーヌの場合」
・ポーが消滅時のことを思い出して怯える「ぼくらはやまあらし」
・神羅を孕んで独を産むプー「臨める月」
・WW2をロールプレイングする8人長編
・独が悪者で支え合う露と東独
・悪友長編「善き悪友のためのソナタ」
・日独伊で「悪い国たち」
・留学生パロで日さんと各国
・日本さんとご近所の受験生「サクラサクメント」
・日本さんと恋する女子高生、夏
・海賊パロの続きで墺さんと遭遇、英米兄弟の確執、独さんの執念、英とのラブコメ
・暗チに誘拐されたイタちゃんでクロスオーバー
・「銀の燭台」前提で独普正史的な長編
・ろったまに屈するプーで「しあわせの食卓」その続編で「五月の食卓」
・「Lambency」のプー視点編的な感じでラブラブ「Twilight」
で、本読み記録
「ガセネッタ&シモネッタ」米原万理
前読んだイタリア語通訳の方のご友人。ロシアンロシアン
「立ったまま埋めてくれ ジプシーの旅と暮らし」イザベル・フォンセーカ・訳でくぼたのぞみ
立ったまま埋めてくれ、これまで俺はずっと跪いて生きてきたから。というタイトルがパネェカッコよさ
「平和学がわかる」
平和学が学べる大学に自分の大学の自分の学科が入ってることに驚いた。もっと真面目に頑張ろう。
「国際政治学をつかむ」村田さんとか君塚さんとか石川さんとか栗栖さんとか秋山さん
教科書的な読み物あるじゃないですか…横書きの…あれをもっと読もうと思ったきっかけ
「そして戦争は終わらない [テロとの戦い]の現場から」デクスター・フィルキンス、有沢春樹訳
この人はきっと戦場に立ちすぎた。と率直に感じた文章だった。今もこの人は戦場にいるのだろうか。
「マザーグースのイギリス」楠本君恵
イギリスりんご食べたい
「国際関係思想史 論争の座標軸」イアン・クラーク、アイヴァー・B・ノイマン編、あと訳者たくさん
えーヴィンセントさんの追悼のためにグロティウスとかルソーとかヘーゲルとかカントとかの思想をうんぬんという話ちょうむずい
例えばですね、ガイやヴァンの記憶の中のホドや
ねつぞうチームウトフォスの奴らの
幸せな、記憶を描くのはつらいことでもあります
かなしい結末に終わることが既に決定している、予定調和の中の物語。
それでも書きたいと思うのは、その記憶をかたちにしたいから、繋ぎ止めたいから、薄れていく記憶を。
どうしたって忘れてしまうね。それでも覚えていたいんだね。それが自分の一部だからだよ。自分は自分で一生付き合っていくしかないんだから、過去を思い描く痛みを自分のものにしていかなきゃやっていけないんだ。
なんか最近ポエムっぽいことしか書いてないからこっぱずかしい。
ほんよみ記録
「アラビア語の歴史」水谷周
もしかしてアラビア語の母音表記なしってデフォなの…?玄人すぎる言語
「いつかは行きたい一生に一度だけの旅 世界の聖地500」ナショナルジオグラフィック
あああヨルダン・ぺトラ(バラ色の遺跡)とNZ・ロトルア(虹色の水)とインド・クンバメーラ(世界最大規模の祭りで今度は13年)行きたくなったああああとイマームのモスクとブルーモスクとUAAAA
「厄介な翻訳語 科学用語の迷宮をさまよう」垂水雄二
翻訳家さんの想いがありったけ込められた本。学長さんが選んだ本だけある。
「不在者たちのイスラエル 占領文化とパレスチナ」田浪亜央江
アラブ文化専門家さんからイスラエルを見るとこうなるのか。イスラエルのアラブ人の状況が一番心に痛く響いたこれまでの本の中で。小気味のいい物いい。
モスラみたいなキャラとタマゴから孵ったばっかのアリみたいなキャラ4匹とタマゴ連れて探検してたら
ウッカリアメフト選手と出会ってやられたorz
マジすいませんでした
ほんよみ記録
「対米交渉のすごい国 カナダ・メキシコ・NZに学ぶ」櫻田大造
確かに日本ってアメリカが仲悪い国でも仲いい国多いよな。外務省の人も日本はイスラエルともパレスチナとも仲いいって言ってたよ
「英語のたくらみ、フランス語のたわむれ」斎藤兆史・野崎歓
英仏でおなじみ張り合い喧嘩でもしてくれるのかと思ったら大学教授さん同志のおもしろい対談本だった。今度また斎藤さんの本読みたいです。
「そりゃないぜ同志(コンパニェーラ)」相模美鳥
いいぐだり感のキューバ中心旅行記。ちょっとゲバラTシャツ買ってくるわ
「出会いが生む言葉 クレオール語に恋して」市之瀬敦
日本語クレオール語論って唱えてるの俺だけ?
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