ヨーロッパ周遊記⑮

筆さんがいたら卒倒してそうな怠惰健康ヴェネツィア生活大満喫中の硯と墨ふたりのヨーロッパ周遊旅行13日目。ぬるっと行ってみよ～。

朝8時に起床。ホテル料金に含まれてる朝食―これがまた絶品でパンをチンする道具もあるのです―を取り、早速街へ散策に。
まずは最寄りヴァレッポじゃねえヴァポレット近くのサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会へ。先日厄日だった墨ちゃんと厄払いに蝋燭を灯す。教会を出ると「海の税関」プンタ・デッラ・ドッガーナ美術館を外観だけサーッと見て、埠頭に立つ「カエルを持つ少年」を見る。ケツが素敵。この埠頭の眺めの良さ!
さてヴァポレットに乗り、とうとうサン・マルコ広場へ!聖マルコのシンボル、有翼の獅子像を前に(いや結構上空だったけど)墨ちゃん大興奮。サン・マルコ寺院、鐘楼に登る。寒い。風強い。こういうとこ好き。ブチャラティが一度お亡くなりになったサン・ジョルジョ・マジョーレ島もはっきり見える。
さて次はヴェネツィアの指導者=ドージェのお屋敷、ドゥカーレ宮へ。これがさすがの豪華さ!ヴェネツィアを支配する人間だけが見られるヴェネツィアのいちばんいーとこってゆーんですかー!「天国」の天井画はずーっと眺めていられる壮大さ。座って見られる芸術品ってステキ。あとガチ剣やガチ槍の展示が面白く、円ガラスの窓がカーテンに透けるさまはバルセロナのカサ・バトリョに重なる美しさ。そうそうここでウッカリ牢獄に入り込み…ウッカリ溜息の橋も渡り…底冷える牢獄に迷い込んで歩くのはどこか恐ろしげなのに墨ちゃんなんか変なテンション。後で語ったところによるとここがいちばん楽しかったとか。わけがわからないよ。脱出できた時はマジ釈放された気分でした。
さてサン・マルコ広場を抜けリアルト橋を渡り…ここで結婚式なうなボートを目撃!黒人の花嫁さんキレイやったわぁ～。橋の上から川岸からみんなみんなが拍手ヒューヒュー!あ～ゆ～のすてきよね～。
さてリアルト橋の袂で昼食後、ジェラート休憩を挟みつつ、ヴェネツィア商人や貴族が建てたスクオーラ・グランデ(大信者会)・ディ・サン・ロッコへ。ティントレットさんが20年の歳月をかけたでっかい!でっかい!絵で埋め尽くされた大広間。首が疲れないように!と置かれた鏡が新しくていとおもしろし。あとトイレの構造が神秘。
さてこのあとホテルまで歩くつもりが、この旅で溜まった疲れがどっと出て、ヴァポレットを利用。どうにせよローリングヴェニスカードと若者３日券あるから乗り放題だし。ホテルに帰り着きふかふかベッドにふたりで寝転ぶ。時間は5時半。7時半に起きて晩ご飯食べよーかって言ってたんだけど…だけど…起きたら9時だった…スヌーズかけてたのに…どんだけー…でもまーいっかーお腹あんま空いてないからデザートだけ食べにいこーとホテルを出、昨日のレストランでティラミスとパンナコッタ(※9時です)食べて帰宅。

とゆるゆる～～な感じなヴェネツィア二日目でした。本国で仕事に励む筆さんをこの怠惰の園に連れ込みたい。明日もゆる～く行くよ～。