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これが今日からお前の伴侶ですよと、示された女は、女と呼ぶのもおこがましい牝馬の子だった。うーっと唸りを上げる少女は、国でも人でもないなにかに見える。綺麗なリボンがどっさりついた、似合わないドレスを着せられたそれは、国というより、馬子にも衣装という言葉を具現化した姿に見えた。
ローデリヒです、と儀礼的に手を差し出すと、それは小さな葉っぱのような手を振り上げて、私の手をはたき落とした。間髪いれず彼女の上司が、何をしとると彼女の日に焼けた黒髪の頭をぶつ。えらいすんませんオーストリアはん、礼儀を知らん娘っ子でございます。どうか大目に見てやって下せえとその上司がぺこぺこ頭を下げたので、いいえ、お気になさらずと何の感慨もなく返してやる。この国だって、私が大きくなるために設えられたにすぎないのだ。感情なんていらないし、馬鹿げている…



「で、あなたは何をやっていらっしゃるのですか」
「ん?夜這い」


それ、が私の上に乗っていた。不法侵入なんてお下品です、と言うと、夫婦なんやからええやん、と答えにもならない答え。
「最初は様子見しとったけど、」それは舌なめずりをして、言う。「結構、ええ男やん。うち惚れてもうた」獲物を前にして、艶やかな闘牛は、赤いルージュを光らせる。



「喜ばせたるよ、ロド」



彼女は、国とも人とも言い難い。あえて口にするなら、少女という生き物なのだろう。
ローデリヒは口元が歪むのを感じた。天の国が迫り来るような夜が始まっていた。





暇だから書いてたもの。ローデリヒとイサベル(にょ親分)。牝馬とか闘牛とかひでぇなこの人。しかし書きかけのハンマーソングより好きなかんじ…
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