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いわゆる黒人と呼ばれる方たちの肌ってあっつい日差しに当たっても皮膚ガンにならないようにああなったんですよね?それってそっちのが進化してんじゃん?と思った今日このごろ。
で、久し振りに本読みです。↓で書いた本。
「仮想戦争 イスラーム・イスラエル・アメリカの原理主義」
書いた人:レザー・アスラン 訳した人:白須英子
あらすじ:パレスチナ、エルサレム、イスラエル、アメリカ、イラクの町トゥズ・ホルマト、英国移民の町ビーストン、エジプトのカイロ・アメリカン大学と場所をテーマとして仮想戦争=コズミック・ウォーに身を投じる主にムスリム原理主義者、彼らを取り巻く状況を考察する。仮想戦争が繰り広げられる世界では、誰もが「我らの側か、それともそうではないか」と問う。テヘラン生まれのアメリカ人である著者自身の体験に照らし合わされる点もしばしば。ひとびとの悲憤が癒される日はくるのか。
図書館で10月の新刊棚から見出した本。誰よりも早く借りて返却期限の用紙をぺとっと張ってもらうのって快感だよね。
さて、今回は私がたびたび読んでおります中東関連の本であります。パレスチナに限らず、エジプトやサウジアラビア、アラブ圏の話が結構入っております。著者がアメリカ在住であるため、アメリカの政治にかかわる話しも多かった。クルセイドって言葉を初めて知ったのはジョジョ3部のサブタイ(スターダストクルセイダーズ)だったけど、クルセイドって大文字で書くと十字軍につながる意味で、イスラム圏にとってはイヤな言葉だって初めて知ったな…われわれ日本人は、中東を遠い異地だと思っていてメディアに出てくる単語をそのまま鵜呑みにしているフシがありそう。原理主義者って聞いたらムスリムだと思うだろうし、テロリストだって思う人もいるかもしれない。自分がそうなんだからきっと人もそうなんだろう…哀しいこってす。そうそうこの本で出てきた話だけど、ドイツでは80%の人がムスリムとテロリストを同一視している、という統計があるらしい。でも、ここでドイツ…お前…と思うのは違うところだ。全てがそう思っているわけじゃあない。人=国ではないんだ。そもそも国なんて統治の枠組みでしかないのだから。
この本の中で繰り返されるのが「あなたはわれわれの側か、そうではないか。中間はナシだ」。それと例「フランス人とは何か。それはユダヤ人ではないことだ」(ゾラさんが弾劾してるころのフランスにて)って言葉。こういった二元論は著者の言う仮想戦争=今始まったのではないずっとずっと昔から続いている神話的戦いを戦っていると思っている人が陥りやすい道だ。いちばん簡単だから、誰でもそう口にする。この理論では中間の人は認められない。いてはならない、どっちかにならなくてはならない。そうでなきゃアイデンティティの帰属する先がなくなる。そしたらその人はどうすりゃいいのか。そして多くの人が宗教に帰属を求める。
著者はこの絶え間なく生まれる悲憤をどうにかしたがっている。だから声を張り上げる、もっと理解を広めるために。知ってもらうために。例えば、イスラーム主義者が国を運営したって失敗するってこたないんだとか、そういうことをかつて自分らの国を植民地にした欧米の国々に向かって。もっと知ることが必要なのだと思う。頭ごなしに自分たちの論理を押し付けるのではなく。
欧米は科学や研究がとっても進んだすごい国です。しかし、その結果は欧米を対象として測定されたものです。グローバルではありません。全人類の真理というわけではありません。それを理解しなくてはならない、われわれも彼らも。例えばディスカッションみたいな発話しながら学習するというのは欧米人にはあってるんだけどアジア人にはそうではないらしいね。日本人が往々にして外国人に言われる「日本人の生徒は授業中発言しない~」ってのももしかしたらそれが日本のやりかただから当然なのかもしれないね。当然積極性うんぬんはあるかもしれんけど。
そうそう、この訳した白須英子さんて人気になる…自分でも本お書きになってるみたいだから今度探してみようっと
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